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1995-02-20
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7KB
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247 lines
X680x0 Ko-Window ウィンドウマネージャー
microwm.win Version 1.04
94/11/30 小笠原博之
コンパクトなウィンドウマネージャーです。メモリ消費量は 7Kbyte のみで、数あ
るウィンドウマネージャーのうちでも最小です。内容は SPopUp.win と Keywm.win を
合せたような感じです。ポップアップメニューによるマウス操作も、キーボードのみ
によるウィンドウコントロールもできます。
ただし機能は他のウィンドウマネージャーに比べて大幅に劣り、必要最小限の機能
しかありません。
なおウィンドウマネージャーとは、Ko-Window 起動時に常駐しルートでのメニュー
表示やウィンドウ周りの基本的な操作等を受け持つプログラムです。このようなプロ
グラムは他にも SPopUp.win, Kixwm.win, Keywm.win 等があります。
1.02->1.03: 消費メモリサイズをさらに減らした
1.03->1.04: 新ライブラリでコンパイルし直し
●使い方
付属の microwm.rc を、microwm.win と同じ同じディレクトリに入れて下さい。ま
たは環境変数 HOME の示すディレクトリでも構いません。WSRV.RC の「!Wsrv」の項
目で「ExecCommand SPopUp.win」(または Kixwm.win や Keywm.win) という行があ
れば、その部分の SPopUp.win を「microwm.win」に変更して下さい。
その後一度終了させ、Ko-Window を再起動します。
重要!
ウィンドウマネージャーが変わるということは、ウィンドウ上の操作もかわるとい
うことです。特に設定方法が異なりますから、全然違うメニューが出てきたりするで
しょう。もし万が一 Ko-Window を終了できなくなったら、[CTRL]+[XF2]+[XF5]+[BS]
キーを同時に押して下さい。強制脱出できます。
●拡張されるマウス操作
背景部分でマウス右クリックするとルートメニューが出ます。その他マウスカーソ
ルがウィンドウ上にある場合、以下の操作ができます。
【右クリック】 ウィンドウメニューが出ます。アプリケーションによって
は、マウス右ボタンを別の用途に使ったり、独自のポップ
アップメニューを出している場合があります。そのような
場合でも、タイトルバー上で右ボタンを押せば、必ずこの
microwm のウィンドウが出ます。
【[CTRL] + 右クリック】 アプリケーションでマウス右ボタンを別の用途に使用して
いても、強制的に microwm のウィンドウメニューを出しま
す。タイトルバーがない場合でもメニューが出せます。
【[CTRL] + 左クリック】 ClipBoard の内容を転送します。
【[SHIFT] +左クリック】 ウィンドウを Pop します。(1番上にします)
【[SHIFT] +左ドラッグ】 ウィンドウを移動します。タイトルバーでなくてもどこで
もつかんで動かせます。
【[SHIFT] +右ドラッグ】 ウィンドウをリサイズします。これもやはりどこをつかん
でもリサイズ可能です。
●カスタマイズ方法 microwm.rc の書き方
メニューやキー設定の定義は、microwm.rc というファイルで行います。定義可能
なものは大きく分けて3つあります。書式は以下の通りです。これを必要な数だけ並
べます。( # で始まる行はコメントです。大文字小文字の区別があります。スペース
が入る部分は " で囲んで下さい )
FONT フォントサイズ
ROOT "メニューに表示される文字列" コマンド
WINDOW "メニューに表示される文字列" コマンド
XF? 定義キー コマンド
FONT メニュー表示に使うフォントサイズを指定します。
ROOT ROOT(背景)メニューの定義です。最大16項目まで定義できます。
WINDOW WINDOWメニューです。ウィンドウのタイトルバーや、マウス右ボタ
ンを使わないアプリケーションのウィンドウ内で右ボタンを押した
時に出るメニューです。最大16項目まで定義できます。
XF1~XF5 キーボードによる操作を定義します。この XF? キーを押しながら
'定義キー'を押した時、コマンドが実行されます。最大60項目定義
できます。
・コマンド
Nop 何もしません
Quit Ko-Window を終了させます
Mouse X Y マウスカーソルを X Y ドット動かします
Close ウィンドウをクローズします
Pop ウィンドウを一番上にします
Push ウィンドウを一番下にします
Redraw そのウィンドウを再描画します
Paste ClipBoard の内容を転送します
Move ウィンドウを移動します
Resize ウィンドウをリサイズします
Wmove X Y ウィンドウ位置を X Y ドット動かします
!プログラム名 プログラムを起動します。引数部分を書いた場合は"~"で囲って下
さい。プログラム名には必ず拡張子も必要です。
・例
# フォントサイズ
FONT 12
# ルートメニュー
ROOT "Command" "!Command.win -d -h418 -v254 -f10"
ROOT " Kf" "!kf.win -d -f10 -w -h186"
ROOT " k20" "!k20.win -l32 -f10"
ROOT "-------" Nop
ROOT " Quit" Quit
# ウィンドウメニュー
WINDOW "Paste" Paste
WINDOW " Push" Push
WINDOW " Pop" Pop
WINDOW " Move" Move
WINDOW "Resize" Resize
WINDOW "Redraw" Redraw
WINDOW "------" Nop
WINDOW "Close" Close
# キーボード設定
XF3 ^q Close
XF3 P Push
XF3 p Pop
XF3 r Redraw
XF3 " " Paste
XF3 h Mouse -16 0
XF3 l Mouse 16 0
XF3 k Mouse 0 -16
XF3 j Mouse 0 16
XF2 h Wmove -16 0
XF2 l Wmove 16 0
XF2 k Wmove 0 -16
XF2 j Wmove 0 16
XF2 c "!Command.win -d -h418 -v254 -f10"
XF2 k "!kf.win -d -f10 -w -h186"
XF2 t "!k20.win -l32 -f10"
・'定義キー'について
使えるのは文字キーまたはファンクションキーです。文字コードをそのまま使うた
め、必ず小文字で書いて下さい([CAPS]がOFFの場合)。大文字で書いた場合は[SHIFT]
と同時に押すことを意味します。コントロール文字は '^' を付けて ^a~^z の様に
記述することができます。ファンクションキー(含むカーソルキー他) は F1 ~ F32
のように記述することができます。付属の microwm.rc で使用しているので参考にし
て下さい。なおスペースキーは " " と " で囲むことで記述することができます。
●デフォルトのキーバインドについて
サンプルで設定ファイルを3種類用意してあります。好きなものを選んで下さい。
microwm.rc ED 風キーバインド
microwmVI.rc VI 風キーバインド
microwmEM.rc Emacs 風キーバインド (OGIさん作)
microwmVI.rc と microwmEM.rc は、それぞれ microwm.rc にリネームしてから使い
ます。ここではデフォルトである ED 風キーバインドを説明します。microwmVI.rc/
microwmEM.rc の方は、ファイル内のコメントを参照して下さい。
microwm.rc で定義しているキーバインドの説明をします。これは CAPS は OFF で
の使用を想定しています。
[XF3]+[SPACE] Paste
[XF3]+[p] Pop
[XF3]+[ROLLUP] Pop
[XF3]+[SHIFT]+[P] Push
[XF3]+[ROLLDOWN] Push
[XF3]+[CTRL]+[q] Close
[XF3]+[DEL] Close
[XF3]+[CTRL]+[l] Redraw
[XF3]+[→] 右 マウスカーソル移動(16ドット単位)
[XF3]+[↑] 上
[XF3]+[↓] 下
[XF3]+[←] 左
[XF3]+[d] 右 マウスカーソル移動(16ドット単位)
[XF3]+[e] 上
[XF3]+[x] 下
[XF3]+[s] 左
[XF3]+[SHIFT]+[d] 右 マウスカーソル移動(64ドット単位)
[XF3]+[SHIFT]+[e] 上
[XF3]+[SHIFT]+[x] 下
[XF3]+[SHIFT]+[s] 左
[XF3]+[CTRL]+[d] 右 マウスカーソル移動(1ドット単位)
[XF3]+[CTRL]+[e] 上
[XF3]+[CTRL]+[x] 下
[XF3]+[CTRL]+[s] 左
[XF2]+[→] 右 ウィンドウ移動(16ドット単位)
[XF2]+[↑] 上
[XF2]+[↓] 下
[XF2]+[←] 左
[XF2]+[d] 右 ウィンドウ移動(16ドット単位)
[XF2]+[e] 上
[XF2]+[x] 下
[XF2]+[s] 左
[XF2]+[SHIFT]+[d] 右 ウィンドウ移動(64ドット単位)
[XF2]+[SHIFT]+[e] 上
[XF2]+[SHIFT]+[x] 下
[XF2]+[SHIFT]+[s] 左
[XF2]+[CTRL]+[d] 右 ウィンドウ移動(1ドット単位)
[XF2]+[CTRL]+[e] 上
[XF2]+[CTRL]+[x] 下
[XF2]+[CTRL]+[s] 左
● microwm.rc の検索順番
(1) 環境変数 HOME のディレクトリ
(2) カレントディレクトリ
(3) microwm.win を起動したディレクトリ
●最後に
このプログラムは XC ライブラリを使って GCC 1.42 でコンパイルしました。配布
利用に関しては自由です。転載時も作者へ特に連絡する必要はありません。
●連絡先
小笠原博之 oga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp
SPS-NET: SPS0783 COR.
DenDenNET: DEN0006 COR.